理系社会人の備忘録

旅の様に人生を生きる。

コロナ療養日記

私はコロナに感染した。

誰もが、自分が感染するとは思わないだろう。

私も、どこか他人事にとらえていた。

だが、錨のように重い身体と異物の横たわる咽頭を自覚したとき、一抹の不安は明確な不安になった。

 

午後5時過ぎ。着信がなる。昨日、検体として、唾液を提供したクリニックからだった。私の検体からは陽性判定がでたことを告げられた。電話口の淀みない話し方は、新型コロナが特段珍しくもない病状で、陽性判定の告知に慣れている印象を感じさせ、快活な声は、私の不安を払拭させたいとの思いなのかわからないが、それとは裏腹に私の脳裏は「やっぱりな」と「大変なことになった」の感情で溢れかえった。

 

陽性連絡がきたあとは、会社に連絡したりバタバタである。発症翌日から10日間に加え、10日間程度自宅待機する必要があるとのこと。保健所発行のパンフレットには10日間経過後(3日間服用なし)外出可能と書いてあるが、他の会社も同様に厳しめに設定しているのだろうか。

 

コロナのワクチンは2回接種済であるが、昨年の7月頃のことであった。もう効果がほとんど切れていたのだろう。